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  • 配合を変えていないのに、施工の途中でコンクリートの性状が変化するのはなぜですか? -コンクリートの配合設計Q&A 8-

    Q:配合を変えていないのに、施工の途中でコンクリートの性状が変化するのはなぜですか?

     

    A:気温が高い時期の施工や、コンクリートの製造からの経過時間が長くなった施工の場合、セメントの水和反応が進行することによって、コンクリートのスランプの低下(スランプロス)や滑らかさ(ワーカビリティ)の低下が大きくなりがちです。

     

     土木学会のコンクリート標準示方書では、荷卸し時のコンクリートの性状を適切に保つために、運搬から施工までの間のスランプロスを考慮して、製造時の目標スランプを大きめの値に(より軟らかく)することを推奨しています。

     

     一方、使用する材料の性質が変化しても(大量出荷の場合などで、材料のロットが変化するなど)、コンクリートの性状は変化します。

     

     骨材の製造工場では粒度が安定していても、運搬や貯蔵の過程での振動や移動によって骨材粒子は自然に分級(径の大きさによって分離)され、粒度に偏りが生じやすい。とくに、粗骨材2005(粒径20mm~5mm)のように、最大粒径と最小粒径の比が2倍以上となる場合に分級が発生しやすく、3以上になると顕著になります。

     

     粒度が変動すると、細骨材と粗骨材の混合物の実積率や表面積に変化がもたらされ、その結果、コンクリートの変形性を支配する余剰ペースト量(骨材粒子間の潤滑に寄与しているペーストの量)や平均余剰ペースト膜厚(骨材粒子を覆っているペースト膜の平均的な厚さ)も変化するため、スランプが異なる値を示すようになりかねません。

     

     従って、同じ配合のコンクリートを連続的に製造していても、その途中でスランプが変化することがあり得ることとなります。

     

     骨材粒度とスランプ等で示される変形性の関係はこのようなのですが、施工途中でのコンクリートの性状変化の原因には、上記のような骨材の粒度やスランプの変化のほかにも、単位水量・混和剤・骨材中の微粒分などの変動といった、ざまざまな原因が考えられます。

     

     個々の要因とその変動がもたらす性状変化については、「コンクリートの配合設計と品質管理」第11章を参照してください。

     

    (この記事は、「コンクリートの配合設計と品質管理」に掲載されている「コンクリートに関するQ&A」の内容を再編集したものです)

     

    2013.07.10

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