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  • 稲城の昔の暮らしを伝える平尾の古民家

    稲城市の平尾地区に残る古民家の一般公開が11月21日の午前中に行われました。

    当日は、元桐朋学園短期大学部教授で、稲城市史編纂委員会会長や稲城市文化財専門委員などを務めた高橋正幸さんによる、古民家の構造や特徴、歴史的背景、江戸から明治期の平尾地区の民俗等についての講演もありました。
    稲城 平尾 古民家 インターメディアリー グレーピア
    この古民家は、江戸時代後期の天保14年(1843年)に、土地の名主の住宅として建てられたものです。

    木造平屋建てで、屋根の形式は四方に屋根面がある寄棟造り、元は萱葺きでしたが現在は保護のため瓦風の銅板葺きとなっています。
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    建坪は約38坪(約125平米)で、間取りは農家の一般的な広間三間取り型(広間・客座敷、土間、寝間で構成)に、名主としての格式を示す接客用の玄関と玄関の間、奥の間が加えられた六間取りとなっています。
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    また、明治期以降は養蚕(カイコを飼って絹糸を取る)も行っていたことから、屋根の寄棟の上に明かりとりと風通しのための櫓が設けられたり、座敷の床下には室内の温度調整のための炉が設けられています。
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    また、座敷の間の奥の勝手の間(今でいう居間でしょうか)には、家主が座る背後の壁は、お札を貼ったり掛け軸をかけたりする「押板」となっており、床の間の原型といわれています。
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    この家には大黒柱が2本あるのも珍しく、これを建てた家主の財力を物語っています。
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    奥の間には、床の間とともに、明かり取りの障子が入った簡素な書院造りの「平書院(ひらしょいん)」が設けられ、名主の家としての格式を示しています。
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    名主の家としての格式を示すもう一つの構造形式が「セガイ造り」です。

    一般の農家の軒下は萱材が直に見えますが、セガイ造りでは軒下を張り出させ、その部分に天井を造っています。

    これによって、格式が高いことを表しました。
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    家の裏は、斜面を切り土した小さな崖になっています。
    この土地は、元々小さな谷地の入口あたりにあたるそうで、平地が少なく、斜面も活用して畑にしたり果樹林にしていたそうです。
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    縦穴の井戸は飲料水用に使われましたが、これは横穴の井戸の跡(横に掘っても水が出たそうです)で、ここから小さな流れを作って池に溜め、生活用水に使っていました。
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    この穴は「イモ穴」で、収穫したイモ類などを貯蔵していました。
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    稲城市教育委員会では、この古民家をこれまで年4回、一般公開してきましたが、市民をはじめ多くの人にこの文化遺産に触れてもらうため、今後はもっと回数を増やしていく方針です。
     

    2015.11.22

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